乾燥肌について

2025年03月28日

肌の乾燥というと肌がカサカサしたイメージがあると思います。
皮膚科学的にいうと「ドライスキン(乾皮症)」といい、肌の水分量が減っている状態のことを指します。

肌のうるおいを保っている保湿成分は主に3つあります。
・皮脂
・天然保湿因子
・細胞間脂質

皮脂は汗と一緒に肌の表面で「皮脂膜」となり、外の刺激から肌を守る「バリア機能」の1つです。
刺激から守るだけでなく、肌の水分蒸発を防ぐ働きも持っています。そのため、皮脂が減ってしまうと水分が蒸発しやすくなり、乾燥してしまいます。
天然保湿因子細胞間脂質は表皮の角質層にあり、角質層の水分を保持する役割があります。
しかし一度失われてしまうと、皮脂に比べて元に戻るのに時間がかかります。

【乾燥が加速する原因】
年齢を重ねるとともに皮脂の分泌量と天然保湿因子も減少します。
また、冬に乾燥しやすいのは気温と湿度が低下することが原因です。
朝のケアで、ファンデーションが崩れるからという理由で乳液やクリームを省きがちな人が多いのも原因の一つです。

【スキンケア】
洗顔をする際に洗顔料をしっかりと泡立てて優しく洗うことがポイントです。
スクラブなどでゴシゴシ洗うと肌に摩擦が起き地肌の保湿成分までが流れ落ちてしまいます。

・水分の蒸発を防ぐ-ワセリン、低刺激クリーム
・水分を保持する-ヒアルロン酸、グリセリン
・バリア機能を改善する-セラミド

などが配合されているものを使用するのも一つです。

あまりにも乾燥がひどく肌荒れが起きているのであれば、ワセリンや低刺激のクリームで水分の蒸発を防ぐのみにとどめることをおすすめします。