野球肘
- ボールを投げた時、投げた後が痛い
- 肘を曲げたり伸ばしたりがうまく出来ない
- 肘の内側が痛い
- 肘が痛くて全力投球できない
- 遠投ができない
野球肘とは?
野球肘とは野球をしている時のボールを投げる動作から起こる疾患であり、投げ過ぎや投球後のケア不足などにより発症する代表的な肘のスポーツ障害になります。特に成長期のピッチャーに多く見られます。主に肘の内側部に痛みが出ます。
肘の内側には手や指や、肘を動かす筋肉が多く付着しています。
投球動作では肘の内側部分に肘を曲げたり伸ばしたりするストレスが生じるので、それらを動かす筋肉に負担がかかり炎症、痛みが発生します。
初期の頃では無症状だったり、軽い違和感だったりするので「疲れたな」「張っているな」くらいにしか感じなく、放置してしまいがちです。しかし、初期の頃に発見し、適切な施術を行う事が大事です。
発生機序と損傷部位
野球肘では前述したように主に内側部が痛くなりやすく次いで外側部、後ろ側が痛みます。
投球動作には大きく分けTげ以下の4段階に分けることが出来、それぞれのセクションで痛みの出方などが変わってきます。
1)ワインドアップ期
主に下半身が主導である為に肘への影響はほとんどありません。
2)コッキング期
肘関節付近の内側の筋肉・腱などが引き伸ばされて肘の内側に負担が加わります。
3)加速期
肘が外側を向くため肘の内側の筋肉や腱が引き伸ばされ続け、内側もちろん内側にも負担がかかり続けます。
その時に外側の骨や軟骨などの部分には圧迫される力や回旋される力が働き肘関節の外側にも負担が生じます。
さらには肘の後ろの筋肉にも一瞬の収縮力が働くため、後ろの筋肉【上腕三頭筋)への負担がかかります。
4)リリース期からフォロースルー期
肘の内側の部分は腕の筋肉によってブレーキがかかるために大きなストレスを受けます。
また肘が伸びた状態になってしまう為、肘の後ろにも牽引力や突っ張る力が働いて、肘の後側も痛める可能性があります。
上記のように野球肘では投球動作の最中に肘の色々な場所で負荷が加わる為、間違った練習方法や指導、練習のやりすぎなどで負傷しやすくなっています。
野球肘の施術
まずは整形学的徒手検査や疼痛誘発テストなどにより原因や痛めている部分を特定します。
その後、過負荷になっている肘関節周囲の筋肉や靭帯、さらには手首、肩などに施術をしていきます。
炎症症状がある場合には
『アイシング』
『テーピング固定』
『包帯圧迫固定』
『アイシングハイボルト施術』
過緊張を起している筋肉に対しては
『手技』
『鍼』
『ハイボルテージ電気』
動きが出にくくなっている関節などに対しては
『整体』
『リハビリ』
『筋力トレーニング』
などを行います。
※お身体の状態に合わせて施術方法が異なります。